オンライン法律事務所タマ

特許法学習に必携の定番書籍4選

お問い合わせはこちら

LB010_特許法の定番書籍

LB010_特許法の定番書籍

2026/08/25

特許法の学習・実務で定番とされる書籍について、当データベース上で確認できるものから代表的な4冊をご紹介します。基本書(教科書系)から本格的なコンメンタール(逐条解説書)まで、性格の異なる書籍をバランスよく取り上げました。

1. 高林龍『標準 特許法7』(有斐閣、2020年)

タイトルどおり、特許法の「標準的な」概説書として広く読まれてきた一冊です2。有斐閣から刊行されており、知的財産権法の中心である特許法をコンパクトかつ明快に解説することを狙いとしています2。特許法を理解するための基本を押さえたい人、興味深く学習したい人向けと位置づけられており、令和元年の法改正等に対応した最新版です2

分量は抑えめながら、他の実務書からも頻繁に参照される定番書で、たとえば商標法のコンメンタールでも「高林龍・標準特許法」として引用されており、基本書として実務書執筆者に共有されていることがわかります45

初めて特許法を体系的に押さえる読者、あるいは実務家が要点を整理するために手元に置く一冊として位置づけられる書籍です2

2. 茶園成樹編『特許法2』(有斐閣、2017年)

大阪大学の茶園成樹教授を編者とする、教科書スタイルのテキストです1。第2版は201712月に刊行されており、他の実務書からは「茶園・特許」の略称で引用されるほど定着しています3845

学習面での工夫が特徴的で、各項目の要点をまとめた「POINT欄」、具体例を示す「CASE欄」、法律用語の解説欄などが設けられており、読者が体系的に理解を積み上げやすい構成になっています1。付録の「重要条文・判例一覧」は重要度別に分類されており、試験対策や知識整理にも配慮されています1

目次を見ると、第1章「知的財産法と特許法」から始まり、発明の意義(自然法則の利用、技術的思想、創作、高度性)、特許出願手続、審判、審決等取消訴訟、特許権の効力(「業として」「実施」「専有する」の意義や利用発明)、存続期間・延長登録、実施権(専用・通常・法定・裁定)、実用新案法、PCTに基づく国際出願まで、特許法全体を網羅している点も特徴です313547

同じ茶園教授が編集する『知的財産法入門3』(有斐閣、2020年)と並んで、大学の授業テキストとしても定評があります34

3. 田村善之・時井真・酒迎明洋『プラクティス知的財産法Ⅰ 特許法』(信山社、2020年)

田村善之教授(東京大学)を中心とする執筆陣による、より実践寄り・論点指向の体系書です42012年刊行の『ロジスティクス知的財産法I〈特許法〉』を大幅改訂して「プラクティス知的財産法」として再登場した書籍で、時代の要請に応えるかたちで内容が拡充されています4

本書の特徴として、制度趣旨を明確化して各種論点に結びつけ、制度の隅々まで一貫した理解を促すこと、法曹として必要でありながら標準的な教科書には掲載されないような論点まで詳説していること、全体の構成を工夫して実践的・体系的な理解と「考える力」の涵養を狙っていること、が挙げられています4

執筆者のひとり時井真氏は、日本・中国・ドイツ・EPO・米国の進歩性判例の統計分析でも知られる研究者で849、比較法的視点や訴訟実務との接続を意識した記述が随所に反映されている点も、本書の性格を特徴づけています。田村教授自身、『知的財産法』『機能的知的財産法の理論』などの著作で知られる第一人者で、その理論的立場が反映された概説書として、上記12よりも一段踏み込んだ議論を求める読者に適しています4649

4. 中山信弘・小泉直樹編『新・注解 特許法 第2版』上・中・下巻(青林書院、2017年)

実務家にとっての「決定版」ともいえる大部のコンメンタールです567。中山信弘教授(東京大学名誉教授)と小泉直樹教授(慶應義塾大学)を編者とし、第一線の研究者・実務家が執筆する、わが国最大級の特許法逐条解説書と位置づけられています5

構成は3分冊で、上巻が第1章から第3章の2(第1条〜第65条)、中巻が第4章第1節〜第3節(第66条〜第112条の3)、下巻が第5章〜第11章(第113条〜第204条)と附則・判例索引・事項索引を収録しており、特許法全条文を網羅しています567。膨大な判例・文献を徹底的に取り込み、特許法の理論と実務を「細大漏らさず」扱う点が本書の最大の特徴で、条文ごとに深い議論を確認したい実務家・研究者にとって不可欠の書籍です567

他の実務書からも「中山=小泉編・新注解特許法」として頻繁に参照されており、特許法コンメンタールのスタンダードとしての地位を確立しています4145。日常的に通読する書籍というより、争点ごとに引く「辞書的」な使い方に向いた書籍といえます。

まとめ:使い分けの目安

以上を性格別に整理すると、次のような使い分けになります。

  • 学習の入口・全体像の把握高林『標準 特許法』2、茶園編『特許法』1
  • 論点や制度趣旨まで踏み込みたい田村ほか『プラクティス知的財産法Ⅰ 特許法』4
  • 実務で条文単位の詳細を調べる中山=小泉編『新・注解 特許法 第2版』567

なお、本回答は当データベース上で確認できた書籍情報に基づいています。特許法の基本書としては、これら以外にも中山信弘『特許法』(弘文堂)や吉藤幸朔『特許法概説』(有斐閣)が他書の参照文献として頻繁に登場しており323345、実務・学界で継続的に参照されてきた古典的名著の存在が窺えますが、書誌の直接的な収録が確認できなかったため、詳細は別途書店・出版社サイト等でご確認ください。

AIの回答には誤りが含まれる場合があります。実際の文献もあわせてご確認ください。

----------------------------------------------------------------------
オンライン法律事務所タマ
東京都東大和市上北台3-429-24 サンライズビル305
電話番号 : 080-7026-2558


弁護士による非対面の法律相談

弁護士による企業法務の相談

弁護士との顧問契約で築く信頼

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。